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佐野洋平展　「雲を描く山の記憶」
2025年6月1日（日）〜6月22日（日）

［作家在廊日］
6月1日(日)6日(金)16日(月)22日(日)11:30-15:00の間、作家が在廊いたします。

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雲は、想像のなかで自由に形を変える。
けれど佐野洋平さんは、そこに三角形の構造を見出し、線を選び、描くことで、精神のかたちを表現する。
一方、山は確かにそこに在る。鈴鹿山脈、きらら峰、御在所岳、、、実在する風景を前に、彼は観察し、筆をとる。
佐野さんの絵画は、「描く」という行為そのものへの問いかけでもある。
点と点を選び、結び、線を引くこと。
それは、目に見える世界と、見えない心の世界をつなぐ行為。
精神と現実が重なり合うときに立ち現れるもうひとつの風景。
絵のなかに残された線の痕跡が、見る者の想像力に静かに語りかけてくる。